デジタル歯科学会ポスタープレゼン

第10回日本デジタル歯科学会/第5回国際デジタル歯科学会
2019年10月4日~6日 奈良春日野国際フォーラムにて開催

ポスタープレゼンテーション
演題:デジタル歯科プランニング&デジタルコラボレーション治療
内容:
1.目的
本症例は、インプラントをアンカーとした矯正治療を行うための理想的な位置に埋入するサージカルガイド製作の紹介である。このサージカルガイド製作において「矯正用CAD」「補綴設計CAD」「ステント設計CAD」を併用した。この術式は従来のアナログ技工では難しかった正確性を可能とし、デジタル技工設計の優位性を示している。

2.方法
矯正処置後を想定したインプラント埋入位置は、デジタル化したスタディーモデル考察から始まる。まず、矯正移動のデジタル設計をし、その後理想的な位置にクラウンのデジタル設計をすることで、インプラント上部構造の設計ができあがる。矯正処置前の口腔内に適合するサージカルガイドは3Dプリンターで出力する。インスペクションウィンドウや研磨などのアナログ調整は出力後に行う。

3.結論
本症例で最も重要とされることは、複数のCADを併用する事とデジタルデータの出力精度であった。結論としてサージカルガイドはインプラント埋入に必要な高適合精度を再現する事ができ、複数CADを経由し製作することは、精度に悪影響を及ぼさない事が確認された。